「二学期に向けて」
山村留学指導員 大桃諒弥
あっという間に夏休みが終わり、センターには「行ってきました!」と元気な子どもたちの声が響きました。二学期を目前に、「体力をつけないと......」という声もちらほら聞こえてきましたが、実は私も心のどこかで同じことを思っていました。
クマ
売木学園センター長 市川太郎
近年、ニュースや新聞等でクマの出没やクマによる人的被害や農業被害についての報道を頻繁に目にします。そのためか学園生の保護者の方や体験会に参加された付き添いの保護者の方とお話しすると必ずと言っていいほど売木村でのクマの出没状況や学園でのクマ対策について聞かれます。学園生たちも気になったり、興味があったりするようでおしゃべりの中でクマについて話題になることがあります。
大岡ひじり学園は三〇周年!
山村留学指導員 大嶋しおり
学園で山留生や短期の参加者と最初にキャンプの活動をするとき、テントや飯盒(はんごう)の使い方と共に、「今は三〇期生だから三〇年間使っているよ。この先も使えるように大切に」と話している。入職一年目のときは、台詞のように言っていただけだったかもしれない。でも、焦げてぺこぺこになっても、きれいに磨いて使い続けている飯盒で、美味しいご飯が炊けて、きれいにして、また次のキャンプで使い...それを繰り返していると、この先もずっと使い続けていけると今は思うし、そう願うようになっていた。
短期の山村留学
山村留学指導員 稲井祐介
今年も夏休みには、短期の山村留学を実施し、12泊13日の長期コースと、4泊5日の自然体験コースに、北は北海道、南は大分から大勢の子どもたちが参加してくれました。
思い出をしまう
山村留学指導員 桐生 穣
育てる会の朝の集いといえば、どの学園でも、ラジオ体操、やまびこあいさつ、自然の話、の三つだろう。私にとって真っ先に思い浮かぶのは「自然の話」だ。指導員が持ち回りで投げかけることになっている。
深山の船舶活動
山村留学指導員 山口楓雅
薬師岳登山の下見を済ませ、北ア奥地は上ノ廊下と呼ばれる渓谷へ。ここで私は船舶活動を行う。
使用するのは、パックラフトという一人用ボート。地底探検用として所有しているが、川下りやセーリングも可能だ。そんな万能船への理解を深めるため、今回は黒部川源流部を舞台に、下山手段としての川下りを目指す。ボート一式と数日分の野営登山装備を詰め込んだ巨大なザックを背負い、美しい山々の奥地へ歩むのである。
受け継がれるもの
山村留学指導員 大山楽人
今年度も一学期が終わろうとしている。毎年、一学期は山村留学の生活の流れをつくる大切な時期だ。新入園生はもちろん、継続生も新しい仲間へ生活を教えることに頭を悩ませる。そんな姿を見ながら、「先輩」とはどんな存在なのだろうと考えることがある。
得難い素敵な経験
山村留学指導員 戸田佐和子
学園では"もみじ"という採卵鶏を飼育している。センター生活中の朝、当番で世話に励む学園生。中には鶏を怖がる子もいるが、小屋に卵があると「卵あった!」と皆嬉しそうに採取し、洗って厨房へ。そして、新鮮な卵を食べられる幸せや喜びを享受している。
足音と作物への愛情
山村留学指導員 伊藤僚
そろそろ梅雨が明けようとしています。子どもたちが5月末に植えた野菜たちは、ぐんぐんと伸びてきていますが、それを上回る速さで雑草たちがはびこり始めてきました。今年も草たちとの競争が始まったなあと感じます。
畑奮闘記
山村留学指導員 土本愛果
センターでは子どもたちと一緒に畑仕事をしているが、今年は自宅でも畑を始めてみた。祖父が亡くなって以来、祖母が一角を使うのみになっていた畑。私はその空いている場所に、とうもろこし、枝豆、さつまいもなどを植えた。
立ち止まって
山村留学指導員 村田宗一郎
「草が気持ちよさそう」ある小学生が登校中、突然立ち止まりこう呟(つぶや)いた。用水路から流れ込む水に揺られる田んぼの稲を見ていた。何気ない一言だったが、なぜか私の心に残った。私も同じ場面を見ていたが、歩き慣れた通学路、いつもと同じ風景の中に混じり、見慣れた景色の一部になってしまっていた。ふと考えた時、いつからか年を重ねるにつれ、外を歩くときに立ち止まって何かを観察したり、景色を眺める機会が減ってしまっていたように思う。それと同時に、その行為の大切さを再認識した。
村民になる
山村留学指導員 邑上貴厚
私は今年度で、南砺市利賀村に赴任してから6年目を迎える。
これまでの赴任地ではここまで長期間赴任したことが無かった。
そのためだろうか。3年目過ぎたあたりから、少しずつ「ちゃんと村民の一人でありたい。」という想いが募り始めた。
「女性職員として働く」
山村留学指導員 谷田怜海
入職六年目、後輩も多くなり、指導員としてこれからも長く働き続けることについて考える機会も増えた。
四十四期スタート
山村留学指導員 戸田佐和子
四月六日、入園のつどいを行った。五名の山村留学生は、ダンコウバイの花の枝を手に入場。一つの飯盒(はんごう)に挿していき、来春まで皆で協力して暮らすことを誓った。
「春と食欲と山菜」
山村留学指導員 横山みのり
私にとって、春は天ぷらの季節である。この時期になると、センターの子どもたちが、両手いっぱいの山菜を、毎日のように収穫してくるからだ。
「鳥たちとの出会い」
山村留学指導員 浅平泰地
五月上旬、裏山キャンプの朝、準備をしようと学園生より一足先に目を覚ました。窓を開けると、「フィロロロロ」と転がるような美しい鳴き声が窓から飛び込んできた。今年最初に聴いたアカショウビンの鳴き声だった。アカショウビンは渡り鳥で夏鳥という印象だったので、五月の頭にもう飛来しているのかと驚いた。
「ハチ入ってるかな?」
山村留学指導員 加賀美嶺
「今年はミツバチを飼って、ハチミツとりたい!」
この留学生の一言が、大きな体験の『輪』を広げている。
そもそも、その子が養蜂に興味を持ったきっかけは、週末活動で見たハチの巣箱。群馬では有名な梅林を見に行った時の一場面だ。広い梅林の中にぽつんと置かれている蜂箱を見て、その小さな箱の中で行われている生命の営み、そしてその恩恵を享受することに感銘を受けたのだという。
地名
山村留学指導員 山口楓雅
水の王国とやま―立山連峰が成す独立した水循環が、美しい自然と文化を作り上げる。この自負は過言ではなく、余所者の私も恩恵にあずかっている。それは単なる水資源だけでなく、自分の好奇心を深く満たしてくれる県なのだ。
「入職一年目の省察」
山村留学指導員 土本愛果
去年の春に入職し、めまぐるしい日々に身を投じるうちに、気づけば冬が訪れた。年度の節目を目前に控え、改めてこの一年を振り返る。
『体験にもとづく言葉』
山村留学指導員 伊藤僚
2月の誕生日会で、子どもたちが主役の2人に贈った「ひとことメッセージ」が心に残った。
