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村民になる

山村留学指導員 邑上貴厚

 私は今年度で、南砺市利賀村に赴任してから6年目を迎える。
 これまでの赴任地ではここまで長期間赴任したことが無かった。
 そのためだろうか。3年目過ぎたあたりから、少しずつ「ちゃんと村民の一人でありたい。」という想いが募り始めた。

 まずは、昨年度のうちに自身の家がある地区の、「区長の持ち回り表」に自身の名を加えてもらえないだろうかと相談することから始めることにした。地区の皆さんは快く受け入れてくださり、令和10年度には区長の役を受けられることとなった。今までは参加するだけだった事柄から、参画する側に回ることができた。
 きっと、分からないことだらけだろうが、今までは分からなかった地域のもっと深い部分で、人と人の繋がりを感じられる1年になるのだろうと思い、今からワクワクしている。
 今年度は「消防団」に入団した。ちょうど今年は消防操法大会の出場がある年だということで、出来る限り練習に参加し、ホースを巻いたり、消火栓の水を出したりしている。こちらも分からないことだらけであったが、ホースを担いで走る選手の方の姿を見ていると、こうした人たちが、利賀村の安全を守っているのだと実感する。
 無駄や迷いのない一連の動作が、実践の場で活きるのだろうと思うと、尊敬の念を覚える。
 山村留学制度というものは、地域あってのものだと私は思う。
 だからこそ、出来る限り我々指導員は地域の一員としてあるべきだろう。そうしたことで広がる繋がりが、きっと子どもたちにとっても何らかの形で学びになるはずだと、私は信じている。

写真:消防操法大会に向けての練習風景
写真:消防操法大会に向けての練習風景















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