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『体験にもとづく言葉』
2026年02月
大岡ひじり学園
大岡ひじり学園
山村留学指導員 伊藤僚
2月の誕生日会で、子どもたちが主役の2人に贈った「ひとことメッセージ」が心に残った。
「太鼓や踊りが上手」「たくさん練習していて敵わない」「一緒に頑張れたのがうれしかった」など、活動の場面や日常の出来事で感じた、本人らしさや頑張りを素直に称えていた。
それだけでなく、ある子は「去年の農家生活で、たくさん迷惑をかけていた。ずっと言えなかったけれど、わがままや弱さを受け止めてくれてありがとう」と、自分を振り返りながら語る姿もあった。そして、同じように自分の変化を振り返りながら言葉をかける子が何人もいた。
お祝いのメッセージでありながら、一緒に過ごした時間を通して、お互いの変化や成長を振り返るような言葉で満ちていた。
こうした言葉が自然に出てくるのは、ここでの生活に理由があるのだと思う。山村留学では、親元を離れてたくさんのことに挑戦しているので、思い通りにいかない場面は多く、年齢や得意不得意の違いもある。それでも、困っている子に手を貸したり、励まし合ったりしながら過ごしてきた時間がある。そうした積み重ねが、子どもたちの言葉の背景にある。
誕生日会のひとことメッセージは、相手との関係を通して、自分がどう変わってきたのかを語る場になっていた。短い言葉の中に、子どもたちが積み上げてきた体験が表れているのだと感じた。
写真:誕生日会にて。
