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指導者だより

深山の船舶活動

2026年09月

山村留学指導員 山口楓雅

 薬師岳登山の下見を済ませ、北ア奥地は上ノ廊下と呼ばれる渓谷へ。ここで私は船舶活動を行う。
 使用するのは、パックラフトという一人用ボート。地底探検用として所有しているが、川下りやセーリングも可能だ。そんな万能船への理解を深めるため、今回は黒部川源流部を舞台に、下山手段としての川下りを目指す。ボート一式と数日分の野営登山装備を詰め込んだ巨大なザックを背負い、美しい山々の奥地へ歩むのである。

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村民になる

2026年07月

山村留学指導員 邑上貴厚

 私は今年度で、南砺市利賀村に赴任してから6年目を迎える。
 これまでの赴任地ではここまで長期間赴任したことが無かった。
 そのためだろうか。3年目過ぎたあたりから、少しずつ「ちゃんと村民の一人でありたい。」という想いが募り始めた。

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地名

2026年05月

山村留学指導員 山口楓雅

 水の王国とやま―立山連峰が成す独立した水循環が、美しい自然と文化を作り上げる。この自負は過言ではなく、余所者の私も恩恵にあずかっている。それは単なる水資源だけでなく、自分の好奇心を深く満たしてくれる県なのだ。

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私だけの「シーハイル」

2026年02月

山村留学指導員 山口楓雅

「自分のスキーを見せて!」
 スキー活動の始まりに声をかけた。子どもたちの十人十色な滑りを眺めながら、冒頭の言葉を自問する。まだ未熟な身、自分のスキーが見つかっていないというのに、この言葉をかけるのは無責任ではないか。そんな迷いが生じていた。

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「自由活動日」

2025年12月

山村留学指導員 邑上貴厚

 育てる会の山村留学の1年間の活動の中で、「個人体験」という活動がある。これは、留学生ひとり一人が、テーマを定め、とことん追求していく活動だ。
 子ども達と面談しながらテーマを決めていく中で大切にしていることは、「時間・個人の特性・地域性・実体験」の4つ。

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忘れゆく「旅」のありかた

2025年09月

山村留学指導員 山口楓雅

 今年度、夏季行事の新たな試みとして、上級者向けの「アドバンスコース」を実施した。利賀を出発し、廃れた旧道や集落跡地を通り抜け、街を目指して歩き続ける5日間の旅。コンセプトは、車が  なかった時代の交通を再現すること。参加者の子どもたちは、道中たくさんの苦難に見舞われながらも、見事、目的地の福野駅まで踏破。城端線に乗車し、流れゆく車窓を眺めて、呟(つぶや)く声が聞こえた。
「車とか電車って、偉大だなあ。だから、僕らが歩いてきた道は忘れられちゃったんだなあ。」

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朝の運動

2025年07月

山村留学指導員 高倉歩生

 今年度の四分の一が終わり、留学生にとっての夏休みが近づいてきた。きっと普段会えない家族と一学期の思い出を話し、限られた日数を大切に過ごすのだろう。私にとって夏休みといえば小学生時代のラジオ体操だ。朝の七時から近所の公園に集まり、ラジオ体操をし、高学年にハンコやシールをカードにもらう。そしてセミを捕まえて遊ぶ約束をして朝食を食べに家に帰る。そんな生活をしていた。そんな風景を今でも鮮明に覚えている。中学生になるとラジオ体操に関する実技と筆記のテストがあった。それまで何となくしてきた動きに対し自信がついた。

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伝統が息づくところ

2025年05月

山村留学指導員 松浦実穂

 五月。今年も利賀の各地区で春祭りが行われた。私は、毎年ホームステイで留学生を受け入れてくださっている阿別当地区の獅子舞と、昨年二名の留学生がお世話になりご縁があった上百瀬地区の獅子舞に、笛吹のお手伝いとして参加した。地区の方々が百五十年ほども繋いできた獅子舞に、未熟な笛を温かく交え、教えてくださることが、単純にとても嬉しい。

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豪雪の風景

2025年02月

山村留学指導員 松浦実穂

 二月四日、南砺市に大雪警報が出た。子どもたちはホームステイで各家庭に滞在中だ。いそいそと荷物をまとめて、部屋を借りている教員宿舎への帰路につく。普段は町に帰っていく学校の先生方の車も、この日は宿舎にたくさん停められていた。

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古道具浪漫

2024年11月

山村留学指導員 山口楓雅

 脱穀の季節がやってきた。地域の方からお借りした、足踏み脱穀機や唐箕(とうみ)といった古い道具が並んでいる。子どもたちが面白がって動かすのを見て、「使い方間違えると大けがするぞ」「絶対壊すなよ」と釘(くぎ)を刺すが、これらの道具を前に誰よりも目を輝かせていたのは、他ならない私自身であった。

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