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指導者だより

「米ポップコーンの思い出」

2021年09月

山村留学指導員 浅平泰地

 最近こんな出来事があった。稲刈りにむけて、刈った稲わらを束ねるのに使うヨリを作る活動をした日のことだ。ヨリとは、昨年収穫した稲を利用し、藁の先の部分をより合わせて作る簡易的な縄のようなものである。活動のあとは、残っているヨリ作りに不要な藁くずを、庭先で焼くことにした。
 ドラム缶に火を焚き、藁くずを入れて燃やしていると突然、あることが起こった。それは、燃えて黒く縮れていく稲わらの中で突然、小さな白い綿花がぽっと開いたような、美しくて子気味のいい現象だった。何が起こったのかといえば、藁くずの中に混ざった、脱穀で取りこぼされた稲穂が火で温められ、中の米粒がポップコーンのようにはじけたのだ。

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畑での壮絶な戦い

2021年08月

山村留学指導員 稲井祐介

 労を厭わず働く体験、作物を育てる大変さと収穫の喜びを感じる体験を主な目的として、センターでは畑作業を行っている。
 今まで十数年、子どもたちと一緒に畑作業を行ってきたが、自分が畑の活動担当になったのは今年度が初めてだった。

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ミクロのススメ

2021年07月

山村留学指導員 齊藤夏海

 最初の緊急事態宣言が発令された当時、マンションの部屋で缶詰め状態だという報道を多く目にしました。
 私自身も東京にいた頃は、休みは必ずといっていいほど出かけていたので、都会の生活で外に出られないというのが、どれほどのストレスかよくわかりました。

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「わたしの山怪」

2021年06月

山村留学指導員 浅平泰地

 『山怪 山人が語る不思議な話』(田中康弘著)を読んだ。全国の山間地域を取材していた筆者が、各地で起こった奇怪な出来事についてとりまとめ出版した。この本は私にある不思議な体験を思い起こさせた。

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恵まれた環境

2021年05月

山村留学指導員 稲井祐介

 四月、小学五年生から中学三年生までの十五名の子どもたちが、三瓶こだま学園十八期生として山村留学生活をスタートさせました。
 まだまだコロナの影響もあり、子どもたちには入園前に抗原定量検査を受けてもらい、陰性確認ができた後、センターに来園してもらうなどの対応を取らざるを得ませんでしたが、「入園のつどい」は三瓶青少年交流の家の講堂で行うことで十分なソーシャルディスタンスを確保し、都市部からやって来た学園生の保護者にも参加していただくことができました。

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「決めるのは誰?」

2021年03月

山村留学指導員 邑上 貴厚

 帰省していた子どもたちも無事に帰園し、2週間の自宅待機(センター待機)期間を経て、ようやく普通の(学校に通ったり、外で活動したりする事)生活に戻れた子どもたち。この時期になってくると、周りを見る余裕が出てくるのか、夜の勉強の時間や、風呂に入っているときなど、学園での生活について話をすることが増えてきたように感じる。

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個人体験

2021年01月

山村留学指導員 稲井祐介


 週末に行う学園全体での活動とは別に、学園生一人ひとりが自分の興味関心に基づき、継続的に取り組む活動を、個人体験活動と呼んでいます。育てる会の山村留学の中核を成すと言っても過言ではないこの個人体験活動、十一月に行う収穫祭では、個人体験発表として、どんなことをしてきたのか、体験よってどんな学びを得たのか等、大勢の観客の前で発表する機会があります。

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「歩み寄るということ」

2020年12月

山村留学指導員 邑上貴厚

 大田市山村留学センターでは、11月14日の収穫祭以降、3月の修園の集いを迎えるまでの約4ヶ月間、地元の神楽団に教えていただきながら、「石見神楽」を体験することができる。地域の伝統文化の本物に触れられる貴重な体験である。
 しかしこの体験は必ずやるという活動にはしていない。子どもたちの希望を聞き、全員の希望があってはじめて、活動がスタートする。

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田舎の良さ

2020年11月

山村留学指導員 稲井祐介

 学園生が農家生活中のある週末のこと。私は家族と一緒に車で出かけ、家に帰る途中でした。
 受け入れ農家さん宅の近くを通り過ぎた時に、何気なく窓の外を見ると煙が上がっており、付近に3人の子どもの姿が確認できました。私はすぐに、「学園生が農家の草焼きを手伝っている」のだと分かり、改めて都会ではできないような体験をさせてもらっていることに嬉しくなりました。

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『家族とライバル』

2020年10月

山村留学指導員 水落碧衣

 今年度の留学生活が始まって半年が経過した。最初は血のつながりがない人たちと同じ屋根の下で暮らすことに慣れず、子ども同士がぎこちなくやりとりをしていたが、今は楽しく食卓を囲み、一緒に活動にチャレンジする姿も見られるようになった。
 同年代の人が集団で生活していると、意識してしまうのが、学年の近い者同士の関わり合いだ。最初は友達として仲良く遊んでいたのが、数か月経過して相手の性格や能力がわかるようになると、自分より優(まさ)っている部分がやたらと目立って見えてしまい、「自分も負けたくない」と闘志を燃やす、ライバルとしての関係が現れてくる。

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