秋の楽しみ
三瓶こだま学園
山村留学指導員 吉澤かおり
今年は暑い夏がいつまでも続き、秋はやってくるのかと思っていたら、十月の下旬に急に「涼しい」を飛び越えて「寒い」がやってきた。日本は四季から二季になってしまうのかと思ってしまうような今日この頃だが、寒くなった中でも子ども達は半袖姿で元気に過ごしている。
さて、そんな秋だが、この時期は私にとってワクワクする季節だ。散歩をしているとキノコや木の実など春や夏には無い発見があるからだ。まずはキノコ。この時期は色々な条件が合うとたくさんのキノコを目にする。そのほとんどが毒キノコだが、色、形がたくさんあって見つけただけでも楽しい。ある日、センターの近くの牧草地に突然白い物体が現れた。何だろうと思って近づいてみると、巨大なキノコが生えていた。見たところ長野で食べていたキノコと同じように見えたが、それよりはかなり大きいので調べてみると、長野で食べていたキノコとよく似た毒キノコだった。地域が違えば、地形や気候など色々な事が違うので、同じように思えても違う物が存在する。島根にきて長野と違いがなんとも面白い。今年は木の実も昨年よりたくさん目にする。栗や柿、サルナシにアケビとたくさんなっている。こちらは学園生も大好きで、見つけては拾って来たり、食べたりしている。その中には食べたことも見たこともない物との出会いもあり、代表的なものがアケビで、アケビの実は食べたら美味しいのだが、食べるまでにはあの見た目がちょっと悪い。初めて見る子ども達の中には一瞬「え?」っていう顔で覗【ルビ:のぞ】き込み「いらない」と言う子もいるのだが、勇気を出して食べるとあの何とも言えない美味しさに「もっと食べる」とやみつきになっていた。
色んな出会いがある秋、収穫祭前で忙しくもあるが、それでも子ども達とたくさん外に出て楽しみたいと思う季節である。
写真:牧草地に出現!
