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「子どもが見る世界」
くらぶち英語村
山村留学指導員 山崎ひかる
多国籍のスタッフがいる環境で働いていると、子ども達の見ている世界に驚かされることがある。私たち大人はつい「外国人スタッフ」と「日本人スタッフ」と無意識に分けて考えてしまうが、子ども達は違う。彼らにとっては、ネイティブで英語を話すかそうでないか、そのくらいの認識で国籍を強く意識している様子はあまりない。
言葉がうまく通じなくても、子ども達はすぐに遊び始める。身振り手振りや表情でやり取りをしながら、いつの間にか笑い合っている。その姿を見ていると、国籍や文化の違いを気にしているのは、むしろ大人のほうなのではないかと感じる。
さらに印象に残っている出来事がある。ある日、子どもに「もし世で第三次大戦が起こったらどうする?」と聞かれた。私は思わず「起こらない方がいいよね」と軽く答えたが、すぐに「そうじゃなくて、どう考えているか教えてほしい」と真剣な表情で返され、その言葉に、はっとさせられた。
子どもの問いかけだからと深く受け取らずにいた自分に気づいた。けれど本当は、世界の問題と真剣に向き合おうとしているのは、子どもたちのほうなのかもしれない。中には「私たち、英語を話せるから何かできるかな」と話す子もいる。自分の持つ言葉の力を、世界と結びつけて考えているのだ。
多文化理解とは、教えなければ身につかないものではなく、日々の関わりの中で見つけるものなのではないかと感じる。国籍ではなく「一緒に過ごす人」として相手を見ている子どもたちの姿から私自身が世界や文化へのかかわり方を学んでいる。
写真:クリスマスカルチャーデーにて
