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「多様性」

山村留学指導員 飯島千尋

 多様性と聞くと、表面的に見えるもの、例えば、性別、人種や国籍などが思い浮かぶだろう。しかしこの言葉の本来の意味には区分などはなく「違いを排除せず価値として生かすこと」である。私は英語村で子どもたちと接してきてこの集団生活では多様性の本質が生まれると感じている。それを感じた瞬間が二つある。普段の生活と英語村で今年から初めて挑戦した個人体験活動だ。

 一つ目の普段の生活では、自分のことは自分でやる、ということは基本。それに加えて物事の知識量、生活のペースや方法が全く異なる他の子どもたちと生活していかなければならない。その中で、自分のやり方では通用しないことを学び、受け入れていく。また、自分の知識を他の人に共有してさらに質を上げ、日々成長していくのである。
 二つ目の個人体験活動では個々に追求するテーマや、アプローチの仕方にも個性が現れる機会だった。ひとり一人違ったテーマになり、それが多様性の象徴であった活動だったのではないか。自身のアイディアに加え、地域の方々、スタッフ、友達にアイディアをもらう、挑戦してみる。成功しても失敗してもいい、自分の好きなことを全力で追求する機会になり、それが自分のテーマへの答え・発見につながる。様々な意見を受け入れられ、新たな「知りたい」を見つけ出すきっかけとなった。
 自分たちの見えない部分まで見えるようになるこの集団生活。その瞬間、目をつぶり無視することはできない。その中で表面だけで決められない多様性を受け入れ、新しい自分を見つけ出す子ども達。残りの半年間の生活で彼らが得るものはなにか。それを将来どのように役立てていくのか楽しみでしかたない。

写真:栗拾い体験。見てよ、ホラ!
写真:栗拾い体験。見てよ、ホラ!















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