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継続生の宿命

山村留学指導員 大山楽人

 令和七年度の一年間がスタートした。今年度の新入園生は少なめだが、基本的生活習慣を身につけていく中で、早くも継続生が教えることの難しさに直面している。

 継続生は、目標と覚悟を持って、継続を決めているが、いざ始まってみると継続生として新入園生に教えることだけに目が行きがちになり「教えないと」「新入園生が思うように動いてくれない」とフラストレーションがたまっていく子をよく見かける。
 教える難しさに、直面し悩めるのは本当に大事なことだし、それを乗り越えてほしいと思う。しかし、それだけに目が行き、せっかく継続したのに楽しめなくなるのはもったいない。
 私は、学園生と次年度の継続について話をする際「どんなに嫌なことがあっても、この活動や作業をしていれば幸せと思えることはある?」とよく聞く。
 自分がモヤモヤした時、上手くいかなかった時、大事なことは自分が山留生活でやりたいことが何かを思い出すこと、そして夢中になって取り組める何かに取り組んでいくことだと思う。
 ある日、人間関係に悩める中学生に、「野菜の苗を種から育ててみようと思うけど有志でやる?」と尋ねると「やりたい!」と即答した。小学生消灯後の夜の時間に、種をポットに植えた。「あ?幸せだ」と言いながら土をいじり一つ一つ種をまいていた。
 私の願いは、継続生が自分の好きなことに没頭し、その姿を新入園生が見て同じように没頭できる何かを見つけるようになることだ。教えることに悩むのは継続生の宿命だが、自分が夢中になれるものを追い求めることを忘れてほしくない。
 学園生全員が「これやりたい!」と思えるよう、私も様々な種を撒(ま)いていきたい。

写真:夜な夜な種まきをする中学生


写真:夜な夜な種まきをする中学生














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