「理解し、尊重できる子」
2025年07月
くらぶち英語村
くらぶち英語村
山村留学指導員 桐生穣
くらぶち英語村に来て3か月が経ち、英語でのコミュニケーションも次第に円滑に行えるようになってきた。最初は英語が一切分からない子も、気付けば英語で受け答えができるようになり、子どもの吸収力に驚かされている。
英語村に来た時、子どもの雰囲気が他支部とは違うと感じたことを今でも覚えている。全寮制だから、周りの環境が違うから、色々理由を考えたが、答えは「英語」にあった。
例えば日本人は何かを伝えるときに、曖昧な表現をすることができるが、他方で英語は直接的に伝えることが多い。日本語話者は相手に不快な思いをしないように遠回しに伝えるが、英語話者は、自身の主張を直に伝える。海外は各々が個人の主張を尊重する文化があり、そのために曖昧な表現を使わないのだと思われる。
このように、言葉の使い方ひとつとっても、文化の違いを伺い知ることができる。「人は国語に住む」という言葉があるように、子ども達も英語を使うことによって日本にいながら外国に住んでいると言ってもいいのかもしれない。この点が、山村留学と英語学習の二つを兼ね備えたくらぶち英語村ならではの点だと考えている。
くらぶち英語村では、他支部同様農業や文化の体験もしつつ、外国人スタッフの出身国の文化を学び、体験する日もある。異文化理解において大切なことは、「どのような文化があり、なぜ自国(地元)にはないのかを知る」ことである。
自国の文化を体験しつつ、様々な国や地域の文化を体験できる英語村は、異文化に理解を示すことが重要な現代において、貴重な環境と言える。子ども達には、日本人の心を育みながら、異文化を尊重できる人として成長して欲しい。
写真:アブラチャンの枝で歯磨き
