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「自然に目を向ける」
くらぶち英語村
山村留学指導員 谷田怜海
GW四連休の初日は、英語村裏の山の散策。舗装されていない道もあり、落ち葉の上を歩くだけでも子どもたちは楽しめる。しかしもっと春を味わってほしくて、生活班対抗の「ネイチャービンゴ」を実施した。マス目は選択肢を与え、各班で記入してもらうことに。花や植物の名前ではなく、「朝のつどいで紹介したもの」「食べられる植物」などテーマから選択した。午前中に三十分間のビンゴ作りタイムを設けると、辞書や図鑑を手に子どもたちは真剣に相談。「この花、通学路で見た!」「この英語、朝のつどいで教えてもらったよね」と盛り上がった。
散策が始まると、どの班も静かに周囲を観察。「あった!」と小さく声を掛け合ったり、協力して植物を探す姿も見られた。子ども達は想像以上に集中して取り組み、身近な植物に触れられたようだ。少しは春に目を向けてくれたかなと嬉しくなった。
数日後、一人の継続生が「押し花を作りたい」と誘ってくれた。ネイチャービンゴで花の多さに気づき、図鑑と照らし合わせて名前が分かったときの感動が残っていたらしい。「図鑑って面白いね。去年一回も開かなかったのに」と笑った。私はよしっ! と心の中でガッツポーズ。活動をきっかけに春をより一層味わいたいと思う子が出てきたことは、私にとって嬉しい変化だった。
英語村ではまず生活と英語に慣れることが優先されがちで、春はあっという間に過ぎる。だからこそ、少し強引でも自然に目を向ける機会を作り、大切にしたい。そこから興味が芽生え、「やりたい」が増える子もいるだろうから。
今年度からは個人体験も始まる。倉渕の自然や暮らしへの関心が深まるよう、今から"興味の種"を蒔(ま)き続け、二十三人それぞれの花が咲くように、スタッフとして働きがけていきたい。
写真:ネイチャービンゴに挑戦中!
