トップ > 山村留学 > 山村留学Q&A

山村留学Q&A

 今日、(一年間の)山村留学は全国各地で行われています。多くが自治体の主導で行われていますが、それぞれ、地域の実情により、実施内容にはかなりの違いがあります。
 ここでは、創設団体としての育てる会の山村留学の特長(教育的主旨)をQ&Aでご紹介します。
下記以外のご質問につきましてはこちらまでお気軽にお問合せください。
  • 山村留学には全寮方式やホームステイ方式があると聞きましたが、育てる会はどのような方式ですか?
     育てる会の山村留学は学園方式と呼ばれ、センター(寮)とホームステイ(農家)の2つを体験します。
     毎月の約半分がセンター、残りの半分が農家宅での生活となり、平日はそれぞれの場所から学校に通います。

     センターでは、専任指導員のもとで集団生活をしながら、生活の基本や各種の体験活動を行います。
     米作りやキャンプ、登山、スキーなど四季折々の活動を組んでいます。
     農家では、数人構成で生活し、家庭的な雰囲気の中で、地域の文化や生活を体験します。

     センター生活はダイナミックではありますが忙しい面もあります。
     一方で、農家での生活は、アットホームな雰囲気ですが、集団生活体験や様々な体験活動には対応できにくくなります。
     そこで、双方の利点を生かしたのが育てる会の学園方式です。  これは、昭和51年に全国で初めて山村留学を実践した当時から変わっていません。
  • 指導員はどのような方が務めているのですか?
     新規採用の指導員は1年間のインターン期間を経て正規採用になります。
     どの指導員も、山村留学の本質を理解し、子ども達と共に歩むことが好きな、そして生きがいを感じて日々子ども達と向き合っています。また、指導員の資質向上を目指し、指導面での研修や野外活動研修を定期的に実施し、スキルアップに努めています。
     事前見学や体験留学その際に、指導員や学校の先生などと面会できますので、人柄や考えなどをじっくりと聞いていただくことが大切です。
  • 育てる会の山村留学の参加費用について
     山村留学生から頂く費用は、主として、センターやホームステイの宿泊費と指導員の人件費に充てられます。
     しかし、センターとホームステイの宿泊費を優先して支払いますと、指導員の人件費に不足を生じます。
     そのため、現在は関係自治体からの人件費の助成を受けることによって運営されているのが実情です。
     教育的に配慮された専用のセンターを設置し、ホームステイ宿泊を取り入れ、専任指導員を適正に配置することが、山村留学の基本条件と考え、保護者の皆様に参加費用の負担をお願いしています。

  • 育てる会の山村留学には、どんな子どもが参加するのですか?
     育てる会が山村留学を始めた時の、参加者の募集にその原点があります。
     夏休みの休暇期間中の活動、つまり短期の活動が終わった時、何人かの父母から、「子どもたちが、もっと長期間にわたって山村で生活できる制度ができないものか。学校は村の学校へ通わせてほしい。」という声が聞かれました。
     ここに原点があります。私たちはこのことをいつも忘れないよう心がけています。
     つまり、義務教育課程のごく普通の子どもたちが、1~2年間、親元を離れて暮らすことで、それまでの子育てを客観的に振り返ったり、家族の絆を確かめてみることもいいのでは?、という問いかけが主旨でした。
     育てる会の参加者はこのような方々です。
     最も大切なのは「子ども自身の留学に対する意欲」と「保護者の理解」です。
     そのためにも、お子さんの不安を取り除き、保護者の理解を深めるためにも、留学前の見学や体験留学をお勧めしています。
  • なぜ歩くことを大切にするのですか、また、なぜセンターは学校から遠い場所にあるのですか?
     各センターは、学校から2~4キロ離れたところに設置されています。
     これは「歩く」ことの計り知れない教育効果に着目しているからです。
     「歩く」こと無くして、山村留学は意味をなさないとさえ断言できるでしょう。
     山村留学生も、初めは長距離の通学に戸惑うものの、「歩く」ことがもたらす効果が、健康面だけでなく色々あるのだと気づくはずです。
     例えば、「誰にも干渉されない時間」「通学途中の道草を忘れることができない」「たっぷり自然と語り合った通学路」「初めて自然の楽しさ、すばらしさを知った」「四季を通じて歩き続けたことが、一生の思い出として残っている」と。
  • 留学生の生活にお小遣いや、テレビ・ゲームがないのはなぜですか?
     現代の子ども達にとって最も必要だと思われる力は、「欲求不満耐性」だと考えるからです。
     これはいわゆる我慢する力ともいえます。
     例えば、お金はあれば便利なものですが、逆に子どもの個性・特性を歪め、子どもから自由を奪っているものでもあります。お金がなくとも溢れんばかりの自然の中で、子ども達は自由かつのびのびと生活しています。
     また、昨今多発する青少年問題の引きがねとして、テレビやゲームによるバーチャルリアリティの問題があげられます。
     たとえ少年期の一年であったとしても、豊かな自然の中で自分の五感を通じて体験したことは、テレビやゲームとは全く違うものを、子ども達の心に残してくれるはずです。
     普段の生活ではできにくい環境を敢えて設定することに、豊かな自然の中での山村留学の意義があると考えます。
     テレビやゲーム、お小遣いも子どもの希望にあわせて与える、という山村留学がありますが、それではわざわざ自然豊かな地に留学してきた意味は半減してしまうでしょう。
     育てる会の山村留学は、決して子ども達に抑止を強いるようなものではありません。お小遣いやテレビ、ゲームがなくても、子どもらしく、自然の中でのびのびと遊び、学んでいます。



©2012-2018 SODATERUKAI All rights reserved.